勝率と期待値:いちばん勝つインジケーターが損をする理由
私たちのテストでは、勝率がもっとも高いルールが損失になり、利益を出したルールは取引のおよそ3分の1しか勝っていませんでした。結果を決めるのは、どれだけ頻繁に勝つかではなく、どれだけの額で勝つかです。
制作について:コード、リサーチの実行、そして本文の初稿は、運営者の指示のもとでAIアシスタントが作成しました。すべての判断は運営者が行い、数値も運営者が確認しています。売買はすべて模擬取引(ペーパートレード)で、価格は実際のものですが、実際のお金は使っていません。ここに書かれている内容は投資助言ではありません。
正反対の結果になった2つのルール
4時間足では、RSIの売られすぎで買う設定の中央値は、取引の59%で勝ったものの、コスト控除後の年率リターンは−6.3%でした。ボリンジャーバンドのブレイクアウト設定の中央値は、取引の34%で勝ち、年率リターンは+52.9%でした。グラフは、テストしたすべてのインジケーターを同じ2本の軸に並べたものです。
強い局面で買う(トレンド・ブレイクアウト) 弱い局面で買う(売られすぎ) 設定によって両方
計算の仕組み
戦略の1回の取引あたりの期待される結果、つまり期待値は、次の式で求められます:
勝率 × 平均利益 − 負け率 × 平均損失 − コスト
63%の確率で勝つルールでも、負けが勝ちより大きければ損失になります。34個の定番ルールを日足で検証した私たちのテストに、そのパターンがはっきり表れています:
| ルール(日足) | 取引回数 | 勝率 | 平均利益 | 平均損失 | 2年間の合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| ウィリアムズ%R:−80より上で買い、−20より上で売り | 314 | 63.1% | +8.3% | −18.4% | −24.9% |
| ストキャスティクス(14, 3):20より上で買い、80より上で売り | 228 | 62.7% | +11.7% | −19.0% | −12.8% |
| ボリンジャーバンド:下バンドより下で買い | 237 | 61.2% | +9.5% | −14.3% | +1.7% |
| RSI(14):30から上向きに転じたら買い | 107 | 57.9% | +10.1% | −17.8% | −6.6% |
| RSI(14):70より上で買い、60より下で売り | 118 | 43.2% | +31.5% | −8.1% | +55.3% |
| ケルトナー:EMA 20 + 2 ATRより上で買い | 137 | 41.6% | +33.8% | −10.6% | +48.2% |
| ボリンジャーバンド:上バンドより上で買い | 237 | 33.8% | +31.1% | −8.8% | +53.0% |
ウィリアムズ%Rは取引の63.1%で勝ちましたが、平均損失が平均利益の2倍を超えていたため、1回の取引あたり平均1.5%の損失でした。RSIのブレイクアウトは43.2%しか勝てませんでしたが、平均利益は平均損失のほぼ4倍でした。
売られすぎで買うルールがよく勝つ理由
小さな反発はよく起きるので、押し目で買って最初の回復で売るルールは、たいていの場合は当たります。うまくいかないのは、押し目がそのまま下落に変わった場面で、その損失は大きくなります。同じ日足のテストで、RSIが30を下回ったときに買うと、5日後に上昇していた割合は53.4%でしたが、平均の値動きは+0.35%にすぎず、統計的にはゼロと区別できません。20日後の上昇の割合は42.9%で、ランダムに選んだ日と同じ水準でした。
トレンドのルールが勝つ回数の少ない理由
トレンドフォローのルールは、上昇が始まってから買い、負けているポジションは早めに切り、勝っているポジションはトレンドが続く限り持ち続けます。エントリーの大半はだましです。私たちの4時間足ブレイクアウトのルールは、9年分のリプレイで1,037回の取引のうち36.4%で勝ちました。上位10%の取引が生み出した利益は、純利益の合計の2倍を超えました。このルールの詳細。
活用のしかた
- ルールの良し悪しは、コスト控除後の期待値で判断し、勝率だけで判断しないでください。
- 最悪の損失の大きさを確認してください。勝率が高くても勝ちが小さい場合は、少数の大きな損失が隠れていることがよくあります。
- 優れたトレンドのルールでも、負けることのほうが多いと見込み、長い連敗にも耐えられるようにポジションサイズを決めてください。
ご自身の数字で必要になる勝率は、損益分岐の勝率計算ツールで求められます。